フリーランスで生きる

フリーランスのキャリア作り

フリーランスはなんとかなる?経験者が語る5つの理由と注意点

フリーランスに興味があるけれど「本当に生活していけるのか?」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。確かに、仕事の取り方や収入の安定性、社会保障の薄さ、フリーランスで稼ぐための障壁はたくさんあります。

しかし、現代はインターネットやツールの発展により、個人で稼ぐハードルが下がっているのも事実です。

本記事では、フリーランスが「なんとかなる」と言われる理由を、現役フリーランスが実体験をもとに解説します。

この記事を書いた人

【 野田 晃司 】
フリーランスのWebライター。これまでに500件以上のSEO記事やセールスコピーを執筆。「言葉の力でビジネスを飛躍させる」をミッションに、SEOライティング、セールスコピー、HP制作など幅広く仕事をしている。

フリーランスを目指す人が抱える不安

フリーランスになりたいと考える人が最初に抱えるのは「本当に生活していけるのか?」という経済的な不安です。他にも以下のような不安を抱えている人は多いでしょう。

  • どこから仕事を取るべきかわからない
  • 営業スキルがない自分に仕事が来るのか不安
  • 税金や社会保障の手続きが複雑そう
  • 家族や周囲に反対されるんじゃないか

フリーランスに憧れる一方で、インターネット上にあるネガティブな情報を目にして、諦めてしまう人も多いんじゃないでしょうか。確かに、全ての人がフリーランスとして成功するわけではありません。

しかし、実際にフリーランスとして働いてみると、最悪の事態に陥るケースは意外と少ないことがわかります。

フリーランスでもなんとかなる理由

フリーランスとして独立しても、意外と生活を続けられます。その大きな理由として、以下の2つの理由が挙げられます。

  • 仕事の選択肢が増えた
  • サポート環境が整っている

各理由について、詳しく解説していきます。

仕事の選択肢が増えた

現在は、ほとんどの人が、すぐにインターネットにアクセスして、買い物やSNSなどを楽しんでいます。この影響で、数年前よりも仕事の幅が広がっています。

例えば、数年前に自分の商品を売ろうとした場合、自分で営業に出向いて商品のプレゼンを行い、お店に商品を置いてもらう必要がありました。しかし、今ではSNSでお客さんを集め、ECサイトに出品するだけで自分の商品を買ってもらえます。

現代社会は、インターネットを利用して稼げる環境が整っているため、フリーランスでも意外となんとかなります。

サポート環境が整っている

フリーランスとして生きるためには、お金を稼ぐだけではいけません。帳簿をつけて確定申告をしたり、顧客との契約書を作成したり、業務以外の雑務も自分で行う必要があるのです。

しかし、今はそうした雑務をスピーディに解決できるツールが揃っています。そうしたサービスを利用できれば、実務に集中して、事業が成功しやすくなるでしょう。

フリーランスで成功するためのポイント

フリーランスとして独立しても、意外となんとかなります。しかし、無計画に独立するのはやめましょう。特に、以下の5つのポイントを押さえておくと、フリーランスとして成功しやすくなるでしょう。

  • 撤退する条件を決める
  • まずは小さく始める
  • 将来の資金計画を立てる
  • どんな仕事で稼ぐか見極める
  • 仕事の取り方を工夫する

各ポイントについて詳しく解説していきます。

撤退する条件を決める

フリーランスとして独立する際には、撤退する条件を決めることが重要です。

例えば、「月の収入が一定額以下になった場合は再就職を検討する」「貯金が所定の額を下回った場合は副業や他の収入源を模索する」など、具体的な基準を作っておくとよいでしょう。

具体的な撤退ラインがあることで、そのラインを割らないように緊張感を持って仕事に取り組めます。また、生活の満足度を維持し続けるためにも大切です。

フリーランスは、あくまでひとつの働き方でしかありません。フリーランスとして失敗したとしても、一度どこかへ就職して、力を蓄えてから再びチャレンジすればOKです

まずは小さく始める

フリーランスになるために、いきなり多額の投資をするのは避けましょう。特に、一人で取り組むようなスモールビジネスは「小さく始めて大きく育てる」を意識することが大切です。例えば、以下のような方法で小さく始めるのがおすすめです。

  • 独立前に副業で少しずつ始めてみる
  • 知人に無償でサービスを提供してみる
  • お試し価格で売ってみる

一方で、全くお金をかけないのもおすすめしません。それなりの先行投資をしなければ、良いサービスは生まれないからです。設備にお金をかけるのか、学びにお金をかけるのか、人によってベストな判断は変わりますが、バランスを見ながら小さく始めましょう。

将来の資金計画を立てる

フリーランスで成功するためには、何よりも継続が大切です。続けてさえいれば、成功する可能性も高くなります。しかし、お金がなければ、継続することすらできません。

そのため、将来の資金計画は、成功を分ける重要な土台になるものです。特に、以下のポイントは必ず考えておきましょう。

  • 今、いくら貯蓄があって、その貯蓄をどこまで使ってもいいのか?
  • 将来いくらのお金が必要なのか?
  • そのお金を貯めるには、最低いくら稼げていなければいけないのか?

フリーランスとして働いていると、今使うお金のことばかりに目が行ってしまいがちです。しかし、大切なのは計画。将来的に、幸せな生活を送るためには、いくら稼がなければいけないのか?というラインを明確にしておかなければいけません。

このラインがなければ、十分稼げているのに「まだ働かないと!」と焦ってしまったり、稼ぎが足りないのに「今生活できているからいいや」と油断してしまったりなどの事態に陥ります。

特にフリーランスは、サラリーマンほどの社会保険の手厚い支援を受けられないため、自分で資産を運用することも大切です。資産運用も含めて、将来的な資金計画を立てておきましょう。

どんな仕事で稼ぐか見極める

フリーランスは、自分の仕事を選べるのが強みです。そのため、自分のことをよく知っておかなければ、後から苦労する可能性もあるので注意しましょう。

例えば、SNSで「今は動画編集が稼げる!」と聞いて、勉強を始める方も多いかもしれません。しかし、動画編集の仕事が退屈に感じる人もいれば、PCが苦手な人もいます。そんな方が頑張って動画編集の仕事を始めても、それでずっと食べていくのは厳しいでしょう。

実は、意外と多くの方が、この失敗をしています。せっかくフリーランスになったのですから、自分の得意なことを生かして社会に貢献できる仕事を選ぶことが大切です。

仕事の取り方を工夫する

フリーランスになって、最初にぶつかる壁が「仕事の取り方」です。これは、全フリーランスにとって、一生の課題かもしれません。逆に、仕事の取り方さえ完璧なら、確実にフリーランスとして食べていけます。

ただ、一つだけ理解しておかなければいけないのは、仕事の取り方に正解はない、ということです。なぜなら、時代とともにお客さんがいる場所は変わり続けているからです。

以前は、洋服を売るなら店舗に商品を並べなければなければいけませんでした。しかし、今は写真を撮影して、ECサイトにアップロードするだけで売れます。お客さんのいる場所が、店舗からスマホの前に移動したんです。

最近は、AIの出現であらゆる業界が変わろうとしています。自分のサービスを買ってくれるお客さんがどこにいるのか、そこから逆算して仕事の取り方を工夫するとよいでしょう。

フリーランスの仕事はどう探す?

フリーランスにとって最大の課題は「仕事をどう探すか?」です。ここでは、フリーランスの仕事の探し方について詳しく解説します。

クラウドソーシングサイト

フリーランスとしてお客さんを探し始めたばかりの方は、実績も実力もありません。そんな中で、いきなりクライアントさんを見つけるのは難しいでしょう。そこで便利なのが、クラウドソーシングサイトです。

クラウドソーシングサイトとは、インターネットを通じて企業や個人が仕事を発注し、それをフリーランスや個人が受注する仕組みを提供するオンラインプラットフォームです。

クラウドソーシングサイトに登録すると、多くの企業が「初心者OK」の案件を募集していることがあります。そうした仕事は、単価が低いのですが、最初に実践経験を積む場としては最適です。そうした案件に取り組んで実績を作りつつ、次のステップへ進むとよいでしょう。

自分のスキルに見合った仕事を探す

フリーランスは、相談があればどんな仕事でも受けられます。そのため、ある程度稼げてくると、様々な仕事の相談が入ってきます。自分のスキルで役に立てる仕事であれば、どんどん受けても大丈夫ですが、仕事の内容は精査したほうがいい場合もあります。

例えば、HP制作を請け負っていたWebデザイナーが、マーケティング戦略を含む案件を受けたとします。マーケティングに自信があれば問題ありませんが、特に勉強したことがないのであれば、マーケティングを専門にしている人を紹介するなどの対処をしたほうがよいでしょう。

専門外の案件まで全て請け負ってしまった場合、自分が苦しい思いをするだけでなく、クライアントの貴重なお金と時間を無駄に使ってしまう可能性もあります。ただし、専門外だからといって全くチャレンジしないのも問題です。

仕事を選ぶ際には、自分のスキルでどこまで貢献できるか判断して、時にはクライアントに相談しながら判断していくとよいでしょう。

オンラインだけでなくオフラインも大事

現代のフリーランスは、オンラインで仕事を取れるようになりました。しかし、オンラインばかりで仕事を探していると、貴重な機会を失ってしまう可能性もあるため注意しましょう。

例えば、会社のホームページを作って欲しい方の全員が、クラウドソーシングサイトなどで探しているわけではありません。むしろ、会社のホームページを作りたいと思っている方で、クラウドソーシングで発注しようとしている方は、ほんの一部でしょう。地元の商工会議所などに行くことで、困っている経営者と出会える可能性もあります。

フリーランスは、インターネット上だけでなく、オフラインで仕事を取る方法があることも理解しておきましょう。

フリーランスは意外となんとかなる!

フリーランスへ転身したい方の中には、仕事が取れないことや、稼げなくなることを不安に思っている方も多いでしょう。しかし、注意すべきポイントを押さえて、事前に準備をしておけば、フリーランス生活も意外となんとかなります。

フリーランスには、多くの可能性があります。自分の取り組み方次第で、金銭的な裕福さだけでなく、精神的な安定も手に入れられる可能性があります。この記事の内容を参考に、フリーランスで自由を手に入れる準備を始めましょう。

このブログでは、フリーランスとして生きていく方法について、良いところも悪いところも全部含めて発信しています。フリーランスとして生きる術について気になる方は、ぜひ他のコンテンツもご覧ください。

ABOUT ME
のだ こうじ
フリーランスのWebライター。これまでに500件以上のSEO記事やセールスコピーを執筆。「言葉の力でビジネスを飛躍させる」をミッションに、SEOライティング、セールスコピー、HP制作など幅広く仕事をしている。