「自分には特別なスキルがないけど、フリーランスになれるの?」
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。確かに、仕事として報酬をいただく以上、ある程度のスキルは必要です。しかし、未経験でもフリーランスになることはできます。
この記事では、実際に「スキルなし、経験なし、コネなし」の状態からフリーランスになった筆者の実体験から、スキルがない方でも仕事を取れる方法などについて詳しく解説します。
この記事を読むことで、スキルがない状態からフリーランスとして活躍するための道筋がわかります。

【 野田 晃司 】
フリーランスのWebライター。これまでに500件以上のSEO記事やセールスコピーを執筆。「言葉の力でビジネスを飛躍させる」をミッションに、SEOライティング、セールスコピー、HP制作など幅広く仕事をしている。
スキルがなくてもフリーランスになれる?

特別なスキルや経験がない方でも、フリーランスになることは可能です。なぜなら、特別なスキルがなくてもできる仕事は数多くあるからです。
例えば、文章を書くことが少しだけ得意、コミュニケーション能力が高い、コツコツ作業をするのが得意といった特性も立派な強みです。こうした強みを活かした仕事は、必ず見つかります。
さらに、最初の段階で特別なスキルがなくても、経験を積む中で自然とスキルが身につき、より多くの仕事に挑戦できるようになります。「スキルなし=不可能」と思わず、一歩を踏み出してみることが大切です。
スキルなしでもできる仕事は?

スキルのない方が、いきなり難易度の高い仕事を受けるのは難しいでしょう。しかし、特別なスキルがいらない仕事を選んで受注すれば、スキルがない方でも仕事を受けられます。
特別なスキルが不要な仕事として、以下のような仕事が挙げられます。
- データ入力
- アンケートの集計
- アンケートモニター
- 動画テロップの文字起こし
- データの整理
これらの仕事は、クラウドソーシングサイト(クラウドワークスやランサーズなど)で検索すれば、すぐに出てきます。特に、未経験歓迎と記載された仕事を選択するのがおすすめです。
もちろん、特殊なスキルがいらない仕事は、報酬単価が低いものが多いでしょう。しかし、そうした仕事も「スキルを身につけるまでの投資」として考えれば、モチベーション高く取り組めるはずです。
大切なのは「最初の一歩を踏み出すこと」と「学び続ける姿勢」です。スキルがないことを理由に諦めず、小さな挑戦からスタートしてみましょう。
スキルがなくても仕事を見つける方法
スキルがない状態で仕事を探すのは大変です。なかなか仕事が見つからずに、心が折れてしまう方も少なくありません。しかし、スキルがない方でも仕事を見つける方法はあります。
ここでは、スキルがない方でも仕事を見つける方法について詳しく解説します。
クラウドソーシングサイトに登録する

スキルがない方は、まずクラウドソーシングサイトに登録するのがおすすめです。クラウドソーシングサイトは、仕事を手伝って欲しい方と、仕事を探している方をマッチングするサービスです。特に有名なクラウドソーシングサイトは、以下の3つです。
これらのプラットフォームには、多種多様な案件が掲載されており、未経験でも応募可能なものも少なくありません。
さらに、これらのサービスは、依頼主から評価を得られるシステムもあります。案件を通じて実績を積み上げていけば、より高単価の案件を獲得しやすくなる点も特徴です。
初めての案件を受ける際は、報酬よりも経験を重視し、まずは仕事を完了させることに集中するのが成功の鍵です。
筆者は、全くの未経験時代に、クラウドワークスで最初のお仕事をいただきました。丸一日かけて10,000文字の記事を書き、報酬は1,000円という案件でしたが、今ではその30倍以上の報酬を頂けています。
ココナラを使って稼ぐ方法については、こちらの記事で解説しています。
記事なる方は、ぜひご一読ください。
【実録】ココナラ副業を1年やってみた結果は?いくら稼げたのか実績公開
SNSを活用する

SNSは、自分の得意なことや興味のある分野を発信し、共感してくれる人々とつながる場として非常に有効です。そうした発信を通じて、仕事をいただけることもあります。
例えば、TwitterやInstagramなどで、必要な人材を求めているクライアントが見つかる場合もあります。さらに、特定の分野で活動している人々をフォローし、交流を持つことで仕事につながるネットワークを構築できる可能性もあるでしょう。
ただし、SNSで仕事を探す場合は、普段の発信内容が非常に重要です。いつも愚痴ばかりを発信していたり、全く更新されていなかったりすると「人間性に問題があるのではないか?継続して仕事を受けてくれないのではないか?」と思われてしまいます。普段の発信にも注意しつつ、仕事を探すとよいでしょう。
知人の手伝いをする

いきなり仕事を受けることに抵抗がある方は、知人や友人の手伝いから始めるのもおすすめです。「無報酬でも良いので手伝わせてほしい」と声をかけると、喜んで依頼してくれるでしょう。
例えば、コピーライターとして独立したい方は、知人が運営するお店のチラシ作りから受けるのもおすすめです。SNSの投稿を手伝ったりといった小さなことでも、仕事の実績としてカウントできます。
このような活動を通じて実績が増えれば、他のクライアントからの信頼度も高まり、報酬付きの案件を獲得しやすくなるでしょう。
小さく事業を始める

スキルがない状態からいきなり大きな仕事を受けるのは難しいため、まず小さく事業を始めるのがおすすめです。
例えば、Webライターとして活動していきたい方の場合、まずは低スペックのPCを準備して、副業として始めるところからスタートするのがおすすめです。そうすることで、万が一Webライターの収入で生活できなくても、最小限の出費に抑えつつ、本業の収入で生活を継続できます。
理想的な事業スタイルは「小さく始めて、大きく育てる」です。初期投資で多額の借金を抱えることは極力避け、小さく始められる方法を選択すると良いでしょう。
スキルなしからフリーランスになるための心得
スキルなしの状態からフリーランスを目指すには、失敗を恐れずチャレンジする精神と、常に自責思考を持ち、とにかく継続することが大切です。
ここでは、スキルなしの状態からフリーランスになるために、必ず身につけておきたい心得について詳しく解説します。
失敗するのは当たり前

スキルなしの状態からフリーランスになる際には、まず「失敗するのは当たり前」というマインドを持つことが大切です。
もちろん、お仕事を受ける以上、できる限り完璧に仕事をこなすように努力しなければいけません。しかし、スキルや経験が少ない方は、どれだけミスを減らそうと努力しても、ほぼ必ずどこかで失敗します。初めてのことに挑戦しているのですから、ある程度のミスは仕方のないことです。
スキルなしの状態からフリーランスを目指す方が、1番避けなければいけないのは「失敗を恐れてチャレンジしなくなること」です。精一杯仕事に取り組み、失敗したとしても「この経験を自分の成長のために活かそう!」と前向きに捉えながら取り組みましょう。
とにかく継続する

筆者のメンターは、いつも「とにかく生き残り続けること」ということを言っています。これは、本当に核心をついた言葉だと思います。
私もWebライターとして3年以上活動していますが、SNS等で同じ時期にWebライターを始めた方が、全く発信しなくなっていたり、辞めたりしているのを何度も見てきました。どの業界も同じですが、年数と経験を積み上げるたびに、信頼と実績が積み上がっています。そうなると、より仕事を獲得しやすくなります。
「生き残り続けること」は、結果的に「より長く生き残るスキル」を身につけることにもつながるのです。
他責思考をやめる

フリーランスに限ったことではないと思いますが、他責思考はすぐに手放したほうがよいでしょう。
他責思考とは、今自分に起きている不幸な出来事は、周囲の人間や環境などの自分以外のところに原因があると考える思考のクセです。反対に、自分が今置かれている状況は、すべて自分が下した判断によるものだと考えることを自責思考といいます。
例えば、フリーランスとして受けた仕事で失敗してしまったとします。そんなときに「クライアントの指示が悪い、家族がいるせいで仕事に集中できなかった」などと、周囲の責任にしようとすることが他責思考です。一方で、「仕事の進め方に問題があるのかもしれない、仕事の方法を見直してみよう」と、自分の中にある原因を探ろうとするのが自責思考です。
他責思考の方は、失敗したときにいつも周囲の人に責任を押し付けるため、クライアントや仕事仲間と信頼関係を築けず、いつまでたっても成長できません。
「他責思考をやめる」というのは、フリーランスの方に限らず、全ての大人に意識してもらいたい心得です。
フリーランスを目指す方のよくある質問
これからフリーランスを目指す方の中には、収入の不安定さやモチベーション維持について気にしている方も多くいます。ここでは、フリーランスを目指す方のよくある質問についてお答えしていきます。
収入の不安定さにはどう対処すればいいですか?

フリーランスの収入の不安定さに対処するには、まず固定費を見直し、生活に必要な最低限の収入を把握することが大切です。
次に、複数の収入源を確保することでリスクを分散させましょう。たとえば、メインの仕事に加え、副業や短期案件を組み合わせることで収入の波を軽減できます。また、緊急時のために生活費の3~6か月分を貯金しておくと安心です。
特に意識していただきたいのが、資産運用です。フリーランスは、収入が不安定なだけでなく、社会保障などもサラリーマンより手薄になっています。収入が不安定だからこそ、ある程度の収入があるうちに資産を運用し、万が一の事態に備えておくことが大切です。
筆者は、FP2級資格を持っており、資産運用に関する知識もあります。今後どこかで、フリーランスの資産運用についても記事を書きたいと思います。
モチベーションが下がったらどうすればいいですか?

フリーランスとしてモチベーションが下がったときは、まず原因を冷静に分析することが大切です。疲れが原因なら休息をとり、気分転換を図りましょう。また、散歩や運動、趣味の時間を持つことでリフレッシュできます。
目標が大きすぎてモチベーションが下がることもあります。そんなときは、小さなステップに分け、達成感を得られるようにするのも効果的です。さらに、同業者との交流や成功事例を知ることも刺激になります。
みんな人間ですから、たまにはモチベーションが下がることはあります。モチベーションが下がったとしても、過剰に自分を責めたり、現実逃避したりするのではなく、まずは心を整えて原因を探ることが大切です。
ずっと成果が出なければどうすればいいですか?

フリーランスとして独立しても、ずっと成果が出なければ焦ります。筆者は、今でもなかなか成果が出ずに焦る時期があります。
フリーランスとして活動するのであれば、必ず成果が出ない時期が来ます。そんなときに落ち着いて行動するためには、事前に撤退ラインを決めておくのがおすすめです。
例えば、毎月の生活費が20万円だから、月20万円稼げない期間が半年続いたら一旦サラリーマンに戻ろう、といった撤退ラインを決めておくのがおすすめです。
フリーランスにチャレンジする回数は決まっていません。一度ダメだったとしても、また貯金を貯めて、もう一度チャレンジすればいいんです。深く考えずに、一旦の撤退ラインを決めておくと、成果が出なくても、そこまで焦らずにスキルと経験を磨き続けられます。
スキルなしでもフリーランスで成功できる
スキルなしからフリーランスとして成功することは可能です。重要なのは、スキルがないからといって諦めず、小さな一歩から挑戦を始めることです。
特別なスキルがなくても始められる仕事は多く、クラウドソーシングサイトやSNSを活用して案件を見つけたり、知人の手伝いを通じて実績を積むことができます。また、小さな事業をスタートし、経験を重ねる中でスキルを徐々に習得していく方法も効果的です。
成功の鍵は「失敗を恐れず行動すること」と「学び続ける姿勢を持つ」ことです。さらに、継続して努力を重ねることで信頼や実績が蓄積し、より多くのチャンスが得られるようになります。
スキルがないことを気にしている方は、この記事の内容を参考にフリーランスへ向けて挑戦してみることをおすすめします。